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日語常用錯的副詞やおら

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導語:副詞很容易用錯,日語的副詞也不例外,下面YJBYS小編向大家解析為什麼會用錯,錯在哪,歡迎參考!

日語常用錯的副詞やおら

「彼はやおら立ち上がって話を始めた。」のように使われる「やおら」。「國語に関する世論調査」でこの言葉の意味を尋ねたところ,本來の意味ではない使い方をしている人が多いことが分かりました。

“他從容地站起身開始講話。”——「やおら」這個詞常被這樣使用。然而通過“國語知識社會調查”發現,更多的人會使用其非本意的用法。

問1 「やおら」とは,本來どのような意味でしょうか。

問題1 請問「やおら」本來的意思是什麼?

答 ゆっくりと,という意味です。

答 緩慢,不著急的意思。

「やおら」を辭書で調べてみましょう。

讓我們查一下辭書中對「やおら」的解釋。

「日本國語大辭典 第2版」(平成12~14年・國小館)

やおら〔副〕

(1)靜かに身を動かすさま。また,徐々に事を行うさまを表わす語。そろそろと。おもむろに。やわら。現代では悠然としたさまをいうことが多い。

《日本國語大辭典》第2版(2000~2002年 國小館)

やおら〔副詞〕

(1)安靜動作的樣子。或表示行事從容。慢慢地。緩緩地。柔軟。現在多用於表現不慌不忙的樣子。

「大辭林 第3版」(平成18年・三省堂)

やおら【徐ら】(副)

人や動物がゆっくりと動作を始めるさま。おもむろに。「―立ち上がる」「―身を起こす」〔「急に」「突然」の意味で用いるのは誤り〕

《大辭林》第3版(2006年 三省堂)

やおら【徐ら】(副詞)

人或動物開始緩慢動作的樣子。慢慢地。例句:“—站起來。”“—起身。”(不能用於“突然”之意)

「やおら」は,「源氏物語」などにも見られる古くから使われていた語です。古語辭典を見てみましょう。

「やおら」在《源氏物語》等古籍中也有被使用,流傳已久。現在讓我們來看看古語詞典對其的解釋。

「古語大辭典」(昭和58年・國小館)

やをら(副)

(1)人に知られないように,物音など立てずにするさま。靜かに。そっと。こっそりと。

(2)靜かに,ゆっくりとするさま。そろそろと。おもむろに。

《古語大辭典》(1983年 國小館)

やをら(副詞)

(1)不發出聲音,不引人注意的行動。靜靜地。悄悄地。

(2)安靜緩慢的樣子。慢慢地。緩緩地。

このように,「やおら」は何かをこっそり行う様子にも使われた語でした。今は,悠然とした行為,ゆっくりとした動作などに用いられます。

綜上所述,「やおら」以前多用於形容悄悄做某事的樣子。而如今則指從容的樣子,緩慢的動作。

問2 「やおら」について尋ねた「國語に関する世論調査」の結果を教えてください。

問題2 “國語知識社會調查”中關於「やおら」的結果如何?

答 本來の意味である「ゆっくりと」と答えた人が4割強,本來の意味ではない「急に,いきなり」と答えた人が4割臺半ばという結果でした。

答 約四成的人回答了本意“緩慢地”,而四成半的人回答了非本意的“突然地”。

平成18年度の「國語に関する世論調査」で,「彼はやおら立ち上がった。」という例文を挙げ、「やおら」の意味を尋ねました。結果は次のとおりです。(下線を付したものが本來の意味。)

在2006年的“國語知識社會調查”中,以「彼はやおら立ち上がった。」為例來調查「やおら」的意思。結果如下。(劃線答案為正確的意思。)

やおら 例文:彼はやおら立ち上がった。

(ア)急に,いきなり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43.7%

(イ)ゆっくりと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.5%

(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.1%

(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3%

分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14.4%

(A)突然地…………………………………………………………………………………43.7%

(B)緩慢地・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.5%

(A)和(B)都對・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.1%

(A)和(B)都不對・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3%

不知道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14.4%

〔年代別グラフ〕

(不同年齡層結果的圖表)

「やおら」

全體の調査結果を見ると, 本來の意味とは異なる(ア)「急に,いきなり」と回答した人が43.7%となっており,本來の意味である(イ)「ゆっくりと」と回答した人の割合(40.5%)を3ポイント上回っています。また,14.4%の人が「分からない」と回答しました。

從整體結果看,有43.7%的人選擇了回答“突然地”,比回答本意“緩慢地”的人的比例(40.5%)多3%。此外,還有14.4%的人回答了“不知道”。

年代別に見ると,60歳以上でのみ,本來の意味である(イ)の割合が,本來の意味ではない(ア)の割合を上回りました。50代では(ア)と(イ)の數値が接近していますが,40代以下では,どの年代も本來の意味ではない(ア)の割合が,本來の意味である(イ)を大きく上回っています。

從不同年齡的回答來看,只有60歲以上的人回答本意的比例超過回答錯誤的.。50~60歲年齡層裡,兩者的比例較為接近。然而40歲以下的年齡層,回答錯誤的人的比例都要高於回答正確的。

長げえ身の上話もこの為めにしたんだ。と雲いながら,彼は始めて私から視線を外ずして,やおら立ち上った。 (有島武郎「かんかん蟲」明治43年)

說了這麼多的身世命運就是為了它。這樣說著,他第一次從我身上轉開視線,慢慢地站了起來。(有島武郎《硬殼蟲》1910年)

この文脈では「ゆっくりと」立ち上がったのか,あるいは,「急に」立ち上がったのか,判斷が付きにくく,本來の意味を知らなければ「急に立ち上がった」と受け取ってしまうかもしれません。もう一つ見てみましょう。

在這段文字中很難判斷到底是“慢慢地”站起來,還是“突然”站起來,如果不知道本意的話很可能理解為“突然站了起來”。下面來看另一個例子。

次にはかっぽれの活人形のような飄逸な姿で踴りあがり,また三度目には蝦のように腰を曲げて,やおら見事な宙返りを打った。 (牧野信一「鬼涙村」昭和9年)

接著以かっぽれ(合著民俗樂曲而跳的滑稽的舞蹈)的活人偶一樣飄逸的身姿跳起舞來,然後第三次像蝦一樣彎腰,慢慢地翻了一個漂亮的筋斗。(牧野信一《鬼淚村》1934年)

「宙返り」のイメージは,「ゆっくりと」「悠然と」とはなかなか結び付きません。こうなると,本來の意味を知らない読者は「急に,いきなり」と受け取ってしまうおそれが強くなります。もしかすると,書き手も「急に,いきなり」の意味で使っているのかもしれません。

“翻筋斗”通常不會與“慢慢地”“不慌不忙地”聯絡在一起。因此,不知道本意的讀者很可能理解為“突然地”。或許,作者也有可能是使用了“突然地”這個含義。

このように,本來の意味を知らないと,「やおら」が使われる文脈自體からは,意味を判斷しにくいところがあります。そのために,本來とは違う意味が広がりやすいのかもしれません。同様の理由で,本來は「ゆっくりと」の意味がある「おもむろに」なども,「急に,いきなり」の意味で使われる傾向があるようです。

像這樣,既不知道本意,又很難從使用了「やおら」的前後文來判斷詞語的意思的情況常有發生。因此,與本意相悖的意思便很容易流傳開來。同理,本意為“慢慢地”的「おもむろに」等,也常常被用作“突然地”。