【問題】
___に入る言葉を1つ選びなさい。
私___いろいろ考えた結果、大学院をあきらめ、日本で就職することにしました。
1 として 2 ならでは
3 なりに
4 からすると
答は
3番
【解説】
“~なりに”
〔例文〕
私なりにいろいろ考えた結果、大学院をあきらめ、日本で就職することにしました。
〔構文〕
N+なりに
〔意味〕
“~のできる範囲で”
“~なりに”は、“Aなりに”で“Aの能力や技術のできる範囲で”という意味です。
十分ではないが、できる範囲で最大限のことはした/していると言いたい時使う表現です。
自分や目下の人の行動を言う時使います。目上の人にはあまり使いません。
また、直後がNの時は、“なりの”になります。
例文1)
この件につきまして、私なりの考えを述べさせていただきます。
1は“N+として”で、“Nの立場で”という意味です。
例文2)
私は、留学生として来日した。
2は“N+ならでは”で“Nにふさわしく”という意味です。
例文3)
一流ホテルならではのすばらしいサービスに感動した。
4は“N+からすると”で“Nの立場で考えると”という意味になります。
例文4)
国の財政を考えれば仕方のないことかもしれないが、国民からすると、税金アップは受け入れられない
【問題】
___に入る言葉を1つ選びなさい。
すぐに病院に行けば治った___、ずっと我慢していたから結局1ヶ月も入院することになってしまった。
1 ものの
2 ものか
3 もので
4 ものを
答は
4番
【解説】
“~ものを”
〔例文〕
すぐに病院に行けば治ったものを、ずっと我慢していたから結局1ヶ月も入院することになってしまった。
〔構文〕 V普通形/イadj/ナadj+ものを(イadj/ナadjは名詞修飾の形)
〔意味〕
“~のに”
“~ものを”は、“Aものを”で“Aなのに”という意味です。
すでに終わった出来事に対して“ああすればもっといい結果になったはずだ”と不満、後悔、非難、残念の気持ちを込めて言う時、この表現を使います。
例文のように文中に使うこともできるし、文末に使うこともできます。
例文1)
もっと勉強していればよかったものを。
1“ものの”も意味は“~のに”ですが、予想·予定·原則の通りにならない時に使います。
例文2)
タバコは体に悪いとわかっているものの、どうしてもやめられない。
2の“ものか”は、“絶対に~しないぞ”という、話し手の強い意思表示をする時に使います。
例文3)
あんなまずいレストランなんか、2度と行くものか!
3“もので”はひっかけです。
【問題】
___に入る言葉を1つ選びなさい。
今回の地震を___、私の住む町でも防災対策が強化されることになった。
1 ついて
2 ものともせず
3 めぐって
4 契機に
答は
4番
【解説】
“~を契機に”
〔例文〕
今回の地震を契機に、私の住む町でも防災対策が強化されることになった。
〔構文〕
N+を契機に
〔意味〕
“~をきっかけにして”
“を契機に”は“Aを契機にB”で“Aをきっかけとして、Bが起こった。”という意味です。
“をきっかけにして”とほとんど同じ意味ですが、“を契機に”は、いい事を始める時に使うことが多いです。
“を契機に”の他に“を契機にして”“を契機として”といった言い方もあります。
1は引っかけです。
2は“Aをものともせず(に)”で“Aという困難/厳しい条件に負けないで(それを克服した/乗り越えた)”という意味の表現です。
例文1)
彼は数々の困難をものともせず、会社の再建を成功させた。
3は“~をめぐって”で“~に関して/ついて”という意味になります。
例文2)
ごみ処理施設の建設問題をめぐって、村は2つの意見で対立した。
【問題】
___に入る言葉を1つ選びなさい。
地球温暖化問題は、他の問題___各国が協力して取り組むべき問題だ。
1 に限って
2 とあれば
3 にかかわらず
4 にもまして
答は
4番
【解説】
“~にもまして”
〔例文〕
地球温暖化問題は、他の問題にもまして各国が協力して取り組むべき問題だ。
〔構文〕
N+にもまして
〔意味〕
“~以上に”
“AはBにもましてCだ”で、“BもCだが、AはB以上にCだ。”という意味になります。
AとBを比べて、Cという点ではAの方がもっと重要だ、と言いたい時に使います。
また、“前/以前にもまして”は“今まで以上に”、“何にもまして”は“一番~だ”という意味の慣用表現です。