當前位置:才華齋>英語>等級考試>

日語等級考試N1模擬訓練題2017

等級考試 閲讀(1.49W)

知識就是力量,同學們學習不僅僅只是為了考試,更是為了進取。以下本站小編整理的日語等級考試N1模擬訓練題,希望對大家有所幫助,更多信息請關注應屆畢業生網!

日語等級考試N1模擬訓練題2017

閲讀理解

  死體ははたしてだれのものか。

自分のものだとしても、死んだ後では、所有権を実際に自分で主張することはできない。

法的には、そこはどうなっているのか.それを私は、実は知らないのである。職業柄、年中扱っている「もの」の、所有権が不明である。そんなことで、よく仕事が勤まる。そう怒られそうだが、無論常識的には、死體は、遺族のものである。

しかし、ちょっとご想像いただくと分かるはずだが、遺族というのは、しばしば単數ではない。遺産相続の場合なら、子供にはすべて、平等の権利があるはずであるか。そんな議論は、聞いたこともない。

こういう議論自體が不謹慎だ.ひょっとすると、そうお考えになる方があるのではないか。もしそうなら、私としては、たいへん我が意を得たことになる。不謹慎であるとか、世の中亂れるとか、人心に與える影響を恐れる。こういった、かならずしも明確に定義できない常識が、死體にかかわる多くの問題の背景となっているからである。

こうした常識を考え、それと戦うことは?決して容易ではない?私は死體を扱うのが仕事だから?そうはいっても、それを考えざるをえない。したいをめぐって、しばしばトラブルが生じるからである。

こうした漠然とした常識.それの背景をしるためには、じつは日本の文化そのものを追究せざるを得ない.私の仕事は、いつの間にか、そういう方向を向かいてしまった。

遺族だって、決して明瞭ではない。しばしば複數の遺族が出現することがあるからである.東京に住んでいる遺族が親の解剖を承諾したが、田舎から出てきた遺族がそれに反対する.こういう例も多い。すでに解剖が始まっているときに、「私は解剖するとは聞いてなかった、実は反対だ」という親族が現れる.これは、われわれがいちばん困惑するケースである。

事前に十分に調べろといったって、よその家族の事情だから、それは困難である.解剖を承諾しますといっていただくだけで、當方としてたいへん感謝している。そこを押して、「お疑いするようでもうしわけないが、もしかしたら、田舎のご親族で、解剖に反対の方がおられませんか」。そんなことを、きけるはずがないではないか。

遺族に私が毆られたりするのは、こうしたケースである.仕事の上だから、別にどうということはないが、250年の歴史を持つ解剖ですら、この國では、必ずしもきちんとした市民権を得ていないことが、よくわかる。

注1遺族:死んだ人の家族や親類

注2遺産:死んだ人が殘した財産

問い1文中の1~7の問いに対する最も適當な答えはどれか.1,2,3,4から一つ選びなさい。

1、「自分」とはだれか。

1)死んだ人

2)死んだ人の親

3)死んだ人の子供

4)解剖する醫者

2、「もの」とは何か。  1)法律 2)権利 3)死體 4)職業

3、「怒られそうだが」とあるが、だれが怒られるのか。

1)死體 2)筆者 3)遺族 4)子供

4、「そんな議論」とは、何についての議論か。

1)死體を分けること

2)子供を分けること

3)遺族を分けること

4)家族を分けること

5、「それ」に含まれる內容として適當なものは、次のどれか。

1)明確に定義できない常識

2)自分の仕事のやり方

3)死體をめぐるトラブル

4)死ぬことの意味

6、「こうしたケース」とは、どんな場合か。

1)解剖を承諾した遺族に、感謝の言葉を言わなかったような場合

2)解剖が始まってから、解剖に反対の遺族が現れるような場合

3)「田舎のご親族で、解剖に反対の方がおられませんか」と聞いた場合

4)遺族全員が解剖に反対している場合

7、「必ずしもきちんとした市民権を得ていないことが、よくわかる」とあるが、文章中の何によって、それが「よくわかる」のか。

1)いぞくがしばしばたんすうでないこと

2)常識と日本文化には関系があること

3)遺族の意見を十分に調べるのが無理なこと

4)遺族に筆者が毆られたりすること

問い2この筆者の職業として、最も可能性の高いものは何か。

1)作家 2)弁護士 3)日本文化研究家 4)醫者

問い3最近筆者は主にどんなことに関心を持っていると考えられるか。

1)死ぬ権利をめぐるさまざまな議論

2)遺産相続に関する常識

3)死體にかかわる常識の文化的背景

4)解剖技術の発展の歴史

問8文中の「友人」について、この文章からわかることは次のどれか。

1)日本語がほとんどわからない。

2)法の理念を勉強しに日本へ來た。

3)日本人の考え方がかなりわかる。

4)事故の後日本がきらいになった。